こんにちは。山梨のももたに整体院の桃谷です。膝が痛くて患者さんご自身で色々と試してみたけど痛みが一向に良くならない方が多くいらっしゃいます。その中で足の運動としてスクワット運動をしているけど痛みが良くなるどころか、むしろ痛みが酷くなったという話もあります。良かれと思ってやっているスクワット運動でなぜ痛みが取れないのか説明していきます。
スクワットをして本当に膝の痛みに効果があるのか?
私が今まで治療にあたってきた膝の痛みの患者さんで、スクワットをして痛みが良くなったという方は見たことがありません。むしろ悪化してしまったという声を聞くことが多いです。
スクワット運動が膝の痛みに効果があるかというと
「効果はありません」
私の単なる勘ではなく、これまでの臨床経験で導かれた考えから、何故効果がないかを話をしていきますね。
膝の痛みのある人の共通点
病院・整形外科で膝のレントゲン検査やMRIをおこなった結果、「膝の軟骨が擦り減っている」「膝の変形がある」と診断され更に、病院やリハビリの先生から「足の筋肉が弱くなっているからスクワットをしましょう」と勧められ始める人がおられます。
ここで気をつけなければいけないのは、本当に足の筋力が弱くなったから膝に痛みが出たのか?なのです。私の治療経験から膝の痛みのある人の共通点は、みなさん下半身の筋肉がガチガチに硬くなっていることです。特に太ももやお尻の筋肉がひどく硬くなっています。
誤解がないように別の表現で言うと、柔軟性のない筋肉という事です。
矛盾しているスクワット
数か月から何年と膝が痛む人は太ももの筋肉がガチガチになっているのにも理由があります。膝の痛みで悩む多くの方は、動き出しや、歩行時に膝に痛みが出ることがあります、その時に人は痛みを鈍らせようと下半身に力を入れて歩くようにしたり、膝を伸ばしきらないように歩きます。
人って痛みを伴う動作や、痛いことをされる時には防御反応で力を入れてしまうのです。
なので膝の痛みが出にくいように膝を少し曲げて歩こうとしたりすることで、「少しスクワットをしながらの状態」で歩いていることが多くの患者さんに見受けられたりします。当然、スクワットしながら歩いている訳ですから多少太ももの筋肉は付いても、太ももの柔軟性は大きく失う結果となるのです。
柔軟性のなくなった太ももの筋肉は、膝の関節にかかる衝撃を吸収できなくなるので、直接膝の関節にストレスがかかってしまうのです。
それなのに、更にスクワット運動をしてしまうと太ももの柔軟性はなくなってしまい、膝をどんどん傷める結果になるのです。
歩行にも影響が出る
先ほどの内容に関連しますが、太ももの筋肉の柔軟性がなくなると、歩行の際に膝を上手く伸ばしたり曲げたり出来なくなるので、元気だった時の歩き方が筋肉の硬さや痛みをかばう為にできなくなるのです。
解決する方法
膝に痛みがある人の共通点は太ももがガチガチに硬くなってしまっています。そのことで膝にかかるストレスを太ももで吸収できなくなる事が、膝が痛くなるキッカケになっているので解決策としては太ももを柔らかくしてあげれば良いのです。
何が手っ取り早いかというと、ストレッチです。実にシンプルな解決策だと思いませんか?
もしスクワットを今現在おこなっていて、膝の痛みが軽減していないのであれば、一度スクワットを止めてストレッチを行うことをおススメします。