こんにちは。山梨市で唯一の「慢性腰痛・坐骨神経痛」専門のももたに整骨院の桃谷です。
今回は、前回の続きで変形性膝関節症についてお話したいと思います。
変形性膝関節症のみならず、膝に痛みを抱えている方が一度は言われたことがあったり、やってみようかなと思った経験がある事を取り上げていきます。
変形性膝関節症に太ももの筋力トレーニングは必要?
リハビリの現場や整骨院でお膝の痛みに対して
「〇〇さんの膝が痛いのは膝を支える太ももの筋肉が弱くなってるからですよ。ちゃんと筋肉を鍛えていきましょうね。」
と実際に言われる患者さまは多いです。私も10年前はよく言っていました…
今ははっきり言えます、膝の痛みに対して筋力トレーニングは必要ないです。「痛み」に対してはですけどね。
まあ確かに筋力は落ちている人は多いと思いますが、筋肉が硬くなっている人は非常に多いです、特に太ももの外側の筋肉がガチガチです。変形性膝関節症はO脚のような足になるので外側の筋肉はガチガチで筋張った状態になりやすいです。
では何故筋トレは必要ないかというと、筋トレの目的は「予防」でしかないからです。予防としてトレーニングするのは大いに賛成です。でも痛みに対しての本当の治療は2つあります。
1、 膝周辺だけでなく腰やお尻の筋肉の柔軟性をつける
2、 脳のブロックを取る
2に対して??な所もありますがまずは1から説明しますね。
膝周辺だけでなく腰やお尻の筋肉の柔軟性をつける
膝に痛みのある人のほとんどが太ももだけでなくお尻(臀部)と腰の筋肉が硬くなっています。その理由としては、膝の痛みをかばってしまうからです。
膝に痛みが出ないように歩こうとするばかりに上記の筋肉に余分な力を入れてしまうからです。なので筋力トレーニングをすることはさらにその筋肉が付着する関節の動きを硬くしてしまうので膝の痛みは一向に変わりませんし、むしろ悪化させます。
脳のブロックを取る
???だと思いますがとても重要なのでお伝えします。
膝が痛くて曲がらない患者さまを例に出しますと、この患者さまご自身では「膝が痛いから曲がらない」と自分で暗示をかけていることがあります。
曲がらないと脳で決め込んでいる→だから曲げようとすると脳で痛みを発生させる
これが一連の動作の中で起こります、なのでいくら曲げようとしても自分でブロック(防御反応)してしまうのです。
じゃあどうしたらよいかというと、脳のブロックを解除してあげればいいんです。患者さまが自ら膝を曲げようとすると痛い曲げ方しかできないのでいくら経っても曲げれません。そこで治療師が曲げる道すじを作ってあげるといいんです。
なんだか脳やら道すじと変な事を言っているかもしれませんがこれが本当に大事なんです!
ちゃんと曲げられるテクニック・治療技術があれば良いんです、痛みがなく曲がる事を患者さまが分かると脳も神経伝達も変わります、今まで曲げる=痛い、だったのが曲げる=痛くないに変われば脳は痛みの信号を出さなくなって自然と膝は曲がるようになるのです。
そう!曲がる世界を脳に認識させれば、膝は曲がるんです!!
これは膝だけでなく、腕が上がらない五十肩や肘が曲がらない、首が回らないも一度「動く世界」を作ってあげれば脳のブロックは外れますよ。
以上の2点ができていれば筋力トレーニングは関係ないですし、むしろ痛みを取るための遠回りになります。
このついでにもう一つお伝えしますと、
医者に「軟骨が擦り減っているから痛いんですよ」「膝が痛いのは年齢もあるからね~」「膝が痛いんだったら体重落として」これらも患者さまの脳にブロックをかける言葉です。気をつけてくださいね。
もし、膝の軟骨が擦り減っていると言われ膝に痛みがあって曲がらない方は一度ももたに整体院にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。感謝いたします。