こんにちは。山梨で唯一の「膝の痛み・坐骨神経痛」専門のももたに整骨院の桃谷です。
タイトルを見て驚かれたからもいらっしゃるかもしれませんが、ヘルニアで手術を勧められた場合、決断するのをちょっと待ってください。もしかしたらそのヘルニア、痛みとは関係ないかもしれませんよ。
近年、実は腰痛や椎間板ヘルニアに関する治療や、その原因に関して、様々な新事実が解明されてきています。
有名な所ではNHKの「ためしてガッテン」という番組でもご紹介された「腰痛や痺れの原因はヘルニアが犯人ではない」という内容はそれ以降大きな反響を呼んでおり世間でも話題になりました。
当院でも、最新の腰痛治療の新事実を元に、ヘルニアに関する新しい治療施術のアプローチを取ることで、今までどこに行っても改善しなかった椎間板ヘルニアの症状を持つ多くの方を根本改善へ導いています。
今日は、「ヘルニアと診断された方が手術をすすめられても、手術はしないでください」というメッセージをお届けすると同時に、当院の最新の椎間板ヘルニアに対する根本治療の考え方をご紹介していきます。
ヘルニアってなに?
腰痛を訴えて病院や整形外科を受診すると、「ヘルニアですね」などと言われることがあります。腰部のヘルニアは、正式には「腰椎椎間板ヘルニア」と呼ばれています。
腰椎とは腰の骨のことです。私たちが一般的に「背骨」と呼んでいるものは、上から順に頸椎、胸椎、腰椎の順に並んでいます。頸椎は7つ、胸椎は12個、そして腰椎は5つあります。腰椎の下には仙骨といわれる、骨盤の中央部に位置する骨があります。
腰椎と腰椎との間にあるのが椎間板といわれるもので、クッションのような働きをしています。その椎間板に何らかの原因で圧力が加わり、中から髄核が飛び出した状態のことを椎間板ヘルニアと呼んでいます。
ヘルニアと痛みは関係ない!?
腰痛を訴えて病院や整形外科を受診して、「ヘルニアですね」といわれるケースはよくあります。椎間板から飛び出した髄核が神経を圧迫し、それによって痛みやしびれが出ると説明されます。
ただ、そこで1つの疑問が生じます。ヘルニアといわれた人のほとんどが、四六時中痛みを訴えている訳ではないということです。朝起きたときに痛みがある人もいれば、仕事が終わる夕方頃に痛みが強くなる人もいます。
これって実はおかしな話なのです。もし、飛び出したヘルニア(髄核)が神経を圧迫しているのであれば、寝ても覚めても痛いはずですよね。
痛みのある時間帯とない時間帯があるということは、ヘルニアが出たり引っ込んだりしているということなのでしょうか。そんなわけはありませんよね。
ヘルニアで本当に手術が必要なのはたった3%という研究結果
実際にヘルニアが出ている人であっても、なんらかの症状を訴えるのはほんの1割程度だと考えられています。また、手術をしなければ症状が改善しないケースというのはさらに少数です。
1995年に開かれた国際腰椎学会で、腰痛の世界のノーベル賞と評される「ボルボ賞」という世界的に権威のある腰痛の学会の発表は、その後の腰痛治療に対する常識を覆しました。
このボルボ賞というのは、スイスで開かれる腰痛の学会で、腰痛治療の業界のノーベル賞とも言われる権威のある賞です。ボルボとは、自動車メーカーのVOLVOが主催しています。
このボルボ賞の発表では腰痛に関して2つの常識を覆す新事実が発覚しました。
・病院で椎間板ヘルニアと診断された腰痛の症状を訴える人46人
・腰痛の症状の自覚が全くない無い健康な46人
上記の人達を、改めて2人の神経放射線医師が改めて2つのグループをMRI診断を行った結果は驚くべき結果でした。
新事実その1
腰痛のない健康な人の76%に、椎間板ヘルニアが発見されました。
また、腰痛のない健康な人の85%に、椎間板変性が発見されました。
発見された椎間板ヘルニアのタイプは、腰痛のある人と、腰痛のない健康な人との間で、差がありませんでした。
新事実その
腰痛に対する原因要因として社会心理的な側面による原因が共通して見受けられました。
社会的心理的な要因による原因とは、どういうことかというと・・・
・仕事に対する姿勢;心理的ストレス、集中力、満足度、失業
・心理社会的因子:不安、抑うつ、欲求不満、夫婦関係の悪化
といった、心理的な要因による原因が共通して見受けられたという事実です。
この二つの結果を照らし合わせると、さらに興味深い新事実が浮き彫りになりました。
腰痛の原因の85%は原因不明というのは、いままでの腰痛の業界でも常識とされていました。厚生労働省の発表でも、日本国内には2600万人が腰痛を抱えており、その中で8割の人は原因が不明な腰痛というデータがあります。
この8割の原因不明の腰痛の中には、心因性が原因の腰痛も多く含まれているということがわかってきました。
ボルボ賞の発表でもあるとおり、椎間板ヘルニアの症状が出ている人も、全く痛みを感じない人がいるということをつなぎ合わせてみると、「椎間板ヘルニア=腰痛の犯人ではない」、と考える方が正しい、という新事実が定説となりつつあります。
また、椎間板ヘルニアには3種類のヘルニアの症状があり、その中で本当に手術が必要なヘルニアは「馬尾型」という種類のヘルニアだけだということが後の研究でも明らかになっています。
その「馬尾型」のヘルニアの症状の人は、実際にヘルニアと診断される方の中でも、実はたったの3%しかいない、ということも統計的な数字で明かになっています。
これら近年の腰痛に関する常識を覆す新事実を考えると、、「椎間板ヘルニアが腰痛の原因」とされるのは全体の中でも3%しかいない、という考える方が正しい考え方なのです。
腰痛の本当の原因
先ほどもご説明しました、厚生労働省の発表と合わせて、日本整形外科学会と日本腰痛学会の策定する「腰痛診療ガイドライン」と呼ばれるものがあります。この中でも、腰痛の85%は原因不明とされています。
また、治療に関しても急性の腰痛に対しては痛みどめやシップ、もしくはブロック注射。慢性の腰痛に関してはビタミン剤。腰痛の方の中でも精神疾患などの所見が見受けられるような方には精神安定剤や抗うつ剤の処方が推奨されています。そして、最終的には手術を勧めること以外の選択肢が無い。これが日本の腰痛治療の最前線なのです。
慢性的な腰痛を感じている多くの人は、「気のせい」で痛みを感じているというのでしょうか。身体の専門家ではなくても、痛み止めと湿布で腰痛が治るとは考えにくいのではないでしょうか。
腰痛は突然現れるように思われがちですが、徐々に蓄積した疲労によって血行が悪くなり、筋肉が硬縮することによって起こります。そのため、腰痛を根本的に改善するためには、腰部周囲の筋肉を緩め、血行を促進することが重要なのです。
その後、腰部への圧迫の原因となっている骨盤を調整したり、骨盤と頭蓋骨とのバランスを調整したりすることとなるのです。その際、当院の「筋膜リリース調整」と「DRT整体」が強い効力を発揮するのです。
手術は最後の手段!
腰椎椎間板ヘルニアについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。ヘルニアで症状が出るケースはわずかであること、また、手術が必要なケースはさらに少ないことが分かったのではないでしょうか。
病院でヘルニアといわれたけど、できれば手術をしたくない、また、どこで診てもらえばいいか分からないという方は、ぜひ、ももたに整骨院へお越しください。