こんにちは。山梨で「膝の痛み・坐骨神経痛」専門のももたに整骨院の桃谷です。山梨にお住まいの方で、膝の痛みを抱えている人の中には、整形外科や病院でヒアルロン酸の注射をしている人もいらっしゃることと思います。
でも、実はヒアルロン酸注射にはあまり意味がないことをご存じだったでしょうか。今回は、ヒアルロン酸注射をする意味や、膝痛の本当の原因、そして根本的な改善法について紹介したいと思います。
ヒアルロン酸を注射する対象となる疾患
ヒアルロン酸の効果について説明する前に、そもそも、どのような疾患に対してヒアルロン酸を注射するのかをしっておきましょう。ヒアルロン酸は「グリコサミノグリカン」の一種で、関節軟骨の機能を維持する働きがあります。
簡単に言うと、関節の動きを滑らかにしてくれる働きがあるのです。そして、ヒアルロン酸の注射をする治療対象となる代表的な膝疾患が、変形性膝関節症と呼ばれるものです。
膝の痛みにも、いろいろな種類の痛みありますが、関節リウマチや膝蓋腱炎などで膝痛がある場合にヒアルロン酸が用いられることはありません。前者は膠原病の一種であり、後者は筋肉の問題となっており、軟骨は関係していないからです。
変形性膝関節症は中高年以降の特に女性に多くみられる膝疾患で、軟骨がすり減って痛みが出たり、膝に滑液包炎を起こしたりします。いわゆる「ひざに水がたまる」というやつです。
悪化すると徐々に足がO脚気味になっていき、骨盤が後ろに傾いて猫背になっていきます。最悪の場合、手術をして人工関節を入れることもあります。
そのようなリスクを避けるために、変形性膝関節症に対してヒアルロン酸が用いられています。ヒアルロン酸には関節の動きを滑らかにする働きがあると思われているからです。
膝の治療にヒアルロン酸注射は意味が無い?
実際に膝にヒアルロン酸注射をすると、一時的に痛みが改善します。ただ、この「一時的」というのが大問題なのです。なぜかというと、ヒアルロン酸注射によって一時的に痛みを感じなくなるからです。
一時的に痛みを感じなくなっている間に無理な運動をし、かえって膝関節に負担をかけてしまう可能性が高くなります。そして、痛みが出るとまたヒアルロン酸を注射して…という悪循環に陥ります。
米国整形外科学会の研究によると、膝痛に対するヒアルロン酸の効果がないということも分かってきています。アメリカにおける14件の大規模な医学研究の結果から総合して、変形性膝関節症の治療法として推奨できないレベルであること発表されました。
アメリカにおける変形性膝関節症の治療法としては、食事制限と運動療法が採用されています。日本より肥満度が多いアメリカでは、膝にかかる負担を減らす治療法が最優先されている訳です。
ももたに整骨院における膝の治療法
整形外科で診療を受けた人の中には、「もう年だから仕方がない」と言われた方もいらっしゃることと思います。でも、あきらめるのはまだ早いですよ。
なぜなら、ひざの軟骨には痛みを感じる神経がないからです。ということは、膝がすり減っていることと痛みとは関係がないということになります。
当院では、膝だけでなく全身のバランスを総合的に見て、膝にかかる負担の少ない姿勢や身体の使い方を提案しています。
また、膝痛の原因の多くが筋肉に由来しています。整形外科で膝痛が治らないのは、レントゲンやMRIで骨や神経しか見ていないからです。
多くの膝痛は筋肉の過緊張を取り、血行を改善することで根本から改善することが可能です。手術のリスクを避けるためにも、ぜひ当院に一度ご相談ください。